『Be Strong !!~乒乓球道~』

【第1話~特待生と落ちこぼれ~】

・富士見マサシ
・赤野ユウスケ

   ここは都立清風学園…、グラウンドの中央には金色に輝く卓球台がある。
   その卓球台を挟み2人の高校生が睨みあっている。
   富士見マサシと赤野ユウスケだ…

NA  『人はぁ!人の上にぃ!人をぉ造らぁず!!人はぁ人の下にぃ人を造らぁず!!
    それは違う!!この世界では戦いに勝利した者こそが上であり、敗者は下である!
    今!金色に輝く卓球台を挟んで、2人の高校生が立っている!!
    高校のインターハイ?違う!プロの大会?違う!世界が舞台のオリンピック?違う違うちがーう!!!今まさに男たちは自身のプライドを賭けて戦っている!!そう!この世界では、ある事件をキッカケに義務教育が変わってしまった…。全ての教育は卓球に通じている!卓球で勝つこと、それこそが正義。一時間目から六時間目までが卓球!!卓球の上手い下手で成績がつけられ、進路が決まり、就職先が決まる。企業の椅子取りゲームも国家間の争いも全ては卓球の勝敗で決まるのだ!!飛んでくるのは恐ろしい速さのピン球だけだ!!そして今!!この男達は、大好きなメグミちゃんを賭けた一戦に臨んでいる!この世界にいるオスの魅力は卓球の強さのみ!顔も性格も生まれも育ちも関係ない!!例え不細工でも強けりゃいい!!義務教育でそう洗脳されているのだ!ある意味、平等なのかもしれない…。果たして!!憧れのメグミは!!どちらの男が手にするのか!!!気迫は十分!ルールは簡単、7点先取だ!!よーい、はじめ!!!!』

   オレンジ色のピン球をリズム良く跳ねさせ構えたのは先攻のマサシだ。

マサシ  赤野ユウスケ!!お前にだけは負けない!メグミは…、メグミは俺がもらい受ける!!
ユウスケ 何を偉そうに…学年で最低ランクのお前が特待生の俺に戦いを挑むとはな…
マサシ  いつまでそんな態度、取ってられるかな?
ユウスケ 才能が違うんだよぉ!!お前は生まれた時から俺には勝てない…そう決まってるんだよ。
     遺伝子レベルでそう決ま―
マサシ  僕のサーブだ…
ユウスケ メグミは俺のものだ…、手加減はしないぜ!

   宙を舞うピン球!目にも止まらぬ速さでマサシの恐ろしいサーブが飛ぶ。
   ユウスケ、空振り…サービスエースだ。

ユウスケ な!なに!!!
マサシ  イェス!!サービスエースだぜっ!!
ユウスケ み…、見えなかった…
マサシ  さぁ、次行こうか?
ユウスケ …まぐれに決まってるぜ。

   マサシ、またサーブを打つ!
   またもや、サービスエース!

ユウスケ お…、落ちこぼれのお前が!!
マサシ  驚いたか!さぁ、赤野ユウスケ!!構えな!!
ユウスケ …!!

   マサシ、サーブを打つ!
   またもや、サービスエース!
   連続得点、3点目!

ユウスケ 何だ!?何が起きている!!
マサシ  お前が学校の授業なんて低レベルな時を過ごしている間、俺は!
     俺は、こんなことをしていたんだぁ!!

NA   何が起きた!?学年最下層のマサシが特待生のユウスケから連続得点!!
     この試合どうなる!?マサシの身に何が起きたのか!?
     次回!!!マサシの急成長の秘密が暴かれる!!

マサシ  俺は卓球で、世界を変える!!


   次回へ続く。