あの震災が僕をこの世界に連れてきました。
元々は教師を目指していました。

でも、あの日あの震災をキッカケに
教鞭を取るよりも自分にできることがあると進路変更し、人前に立つ職業を選びました。


その為には社会人経験が必要だと思い
サラリーマンにもなりました。

そして、今に至る。

あの日のあの時間は友人と車に乗っていました。
信号待ちで大きな揺れを感じました。

車にはワンセグが搭載されており
番組が急に変わりました。

流れて来たのは
目を疑う高さ、恐ろしさの津波。
街を飲み込んでいく。

あの映像は、今もなお鮮明に思い出せます。

その友人は福島出身で、親戚や友達もいる。
すぐに帰宅して、二人でテレビにかじりつきました。

何もできない。
1週間程経ち、ボランティア申請するも受け入れられず。何もできない自分。

そんな中、著名人たちが動き始める。
また子どもの僕は何もできず。
いや、実際は出来る限り動いたけど、効果があったのかわからない程度のもの。


影響力が足りなかった。
それだけの力が欲しいと願った。

自分にできることは何か。
自分に向いてる職業は何か。

考えて考えて、この仕事に目を付けました。
正直に言うと、シャイです。
でも、人前に出た時のパワーと、自分の持つ才能には気付いていました。

やから、すぐに行動して。
そしたら、ネット上で激富と出会って。

他の芝居も演劇も知らんかったけど
激富に入って。

仲間が出来て。
自分にできることも増えてきて。

今に至る。
毎年、この日になれば思い出す。

ではなく、いつも僕の頭の中にはある出来事。
そこに僕の信念がある。

今は別の理由で世界が揺らいでる。

9年も生きた僕には出来ることが沢山あって。
それでもエンタメ会を守りたいと思う。

けど、やっぱりウイルスから守ることが大事やから、自粛する。
全く間違ってないと思う。

僕が行動するのは、もう少し後の話。
急がず焦らず。
もうすぐ30歳になる。

出来ることが沢山ある。



自分の話になってしまったけど
僕のことなんて大したことじゃなくて



あの日、あの場所に居た皆さんの状況は想像を絶する。やから、あの震災に関する映像や書物は手に取るようにしている。少しでも心に刻んでおきたい。

これまで、あんまり言葉にするのは避けてきたけど。

2011年3月11日
被災された方々のご冥福をお祈りします。