第2話『弟の復讐』

【出演】

・夕暮れボブ:高校1年生、放送部の部長。

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・夕暮れトム:高校1年生、放送部、財閥の息子。

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・夕暮れモリー:高校3年生、ボブの姉。理系女子。

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・夕暮れキム:高校3年生、剣道部主将、モリーの初恋の男。

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・夕暮れラム:高校1年生、密かな学園のアイドル。虎柄が好き。

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   体育館の裏…、一人で立っている、放送部員・トム。

 

トム  「俺の名前は夕暮れトム。相方のボブは、いつも馬鹿なことばっかり考えてるんだけどさ…、今回のボブは何かが違うんだ。」

 

   2本の竹刀を持ったボブが現れる。

 

ボブ  「トム…ここから離れるんだ。」

トム  「おい!お前、本気で言ってんの!?」

ボブ  「本気だ!!男に二言はない!」

 

   そこへ、剣道部の主将・キムがやってくる。

 

キム  「あぁ、君か…、僕を呼び出した1年生って。」

ボブ  「俺と勝負しろ!」

トム  「おい、敬語使えって!」

キム  「大丈夫だよ…。僕は心が広いからさ。」

ボブ  「違う。お前が広いのはデコだけだ。」

トム  「こら!刺激するな!」

キム  「大丈夫大丈夫。剣の道を志す者…、心が揺らぐことはない。」

ボブ  「俺と真剣で勝負しろ。」

キム  「何を…、僕が素人と? 冗談は止めてくれよ。」

ボブ  「怖いんだろ。負けるのが…。」

トム  「いい加減にしろって。」

キム  「そもそも、君と勝負する理由が見つからない。」

ボブ  「俺に負けたら、姉ちゃんとデートしろ!」

キム  「…あぁ、こないだの放送のモリーさん? ごめんね。彼女は好きだけど、今は…。」

ボブ  「言い訳すんな!」

 

   そこへ、モリーが入って来る。

 

モリー 「ボブ!!トム…、どういうことなの。」

トム  「ボブが、勝負するって聞かないんだよ。」

モリー 「どういうこと!」

トム  「自分が勝ったら、姉ちゃんとデートしろってさ!」

モリー 「…あの馬鹿。」

キム  「理由はわかったけど、素人と闘うことはできないよ。」

ボブ  「俺、中学まで、ずっと剣道してた。」

 

   竹刀を1本投げるボブ。

 

キム  「へぇ…やるじゃん…。」

ボブ  「いざ、勝負だ!!」

 

   始まる。壮絶な立ち回り…。面!胴!小手!!

  徐々にスローモーションに…。ボブがキムに面を入れる。

すると、何かの拍子にカツラが取れる。

無残にも竹刀に刺さるカツラ…。

 

キム  「やーめーてー。」

ボブ  「いっぽーーーん!!」

モリー 「きゃーっ!!」

 

   呆然と立ち尽くす一同…。

   スローモーション解除。

 

キム  「ぶはあ…。」

モリー 「…カッコいい!」

トム  「え?」

モリー 「キムさん!!デートしてください!!」

キム  「え、こんな僕のことを…受け入れてくれるのかい…。」

モリー 「もちろん!!」

キム  「こんな気持ちは初めてだ!! 早速、デートの予定を!!」

モリー 「夏休みに、お祭り行ってみたい!」

キム  「食堂で話し合おう!」

 

   去っていく2人。

   ボブ、座り込む。

 

トム  「お前、すげぇな。」

ボブ  「まぁな。」

トム  「これで良かったのか?」

ボブ  「いいんだよ。俺、姉ちゃんには幸せになって欲しいんだ。」

トム  「やっぱ、気持ち悪いな。」

ボブ  「うるせぇよ!」

トム  「よし、部活行くか!!」

 

   ラム、入って来る。

 

ラム  「2人とも早く!!放送始まっちゃうよ!!!」

トム  「ボブ、早くしろ!!」

ボブ  「…お姉ちゃーーーーん!!」

暗転。

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2人の恋の行方は、ボブとトムの友情物語は!

乞うご期待!!

コメントがある限り続けます!笑


おやすみなさーい。