『明日が来るまで…。- End of the day –』

脚本:中尾周統
出演:中聡一朗・和泉有真
後援:激富

【あらすじ】
地元で、なんでも屋『週休二日・フレックス』を営む『小野信太郎』
ある日の閉店間際、事務所に売れない芸人『相田優佑』が飛び込んで来る。

『今夜19時からの漫才ステージに、相方として出演して欲しい!』
優佑の手には、フレックス開業当時の期限切れクーポン…。
口車に乗せられ、まんまと引き受けてしまう信太郎。地方商店街での、お笑いステージに。
さて、5分間の持ち時間もなんとか終盤まで来た。あとはオチをつけるだけ…。

『明日は…地球最後の日です!!』
『…!?…ノ…ノストラダムスの大予言か!どうも、ありがとうございました!』

逃げるように舞台袖へ向かう信太郎、しかし動かない優佑。
静まり返る会場。慌てる運営スタッフ。客はスマホで動画を撮り始める。

嘘か真か、真か嘘か。それとも、夢か現実か。
《行動しなけりゃ、始まらない!》
信太郎と優佑…、2人の怒涛の1日が、幕を開ける!!!

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地球最後の日という設定の脚本。
今年の3月に上演した本です。

明日は来るかわからない。
それは、自分にも他人にも、言えることで。

みんな、いつ死ぬかわからない。
知らせる連絡も突然来る。

誰かに

返事しようと思ってたけど、してなかったり。
集まる機会があったのに、行けてなかったり。
喧嘩したまま、二度と会われへんくなったり。

やっぱり後悔する。
意識してたはずけど、別れはやっぱり突然来るもんだ。

『あすくる』は、青臭いながらも、自分なりの気持ちを沢山込めた作品。

好きなシーン載せます。

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   1日の終わりが近付き、騒然としている街中。
   5年ぶりに会う、元同僚の男が2人…対峙…沈黙。


木島   「…愛子ちゃんが待ってる。」

信太郎  「愛子が…。」

木島   「言葉は出ないみたいだけど、さっき意識が戻った。」

信太郎  「…。」

木島   「…病院で待ってるよ。」

信太郎  「今さら…、行っていいのかな。」

木島   「…また、明日に後回しか?」

信太郎  「…。」

木島   「小野信太郎、明日は来るのか?」

信太郎  「地球最後の日ってか…。」

木島   「…。」


   時計を確認し、ゆっくりと走り始める信太郎。
   後を追って、木島も走り始める。


信太郎  「…。」

木島   「あの日以来だな…、走るの。」

信太郎  「お前、脚は?」

木島   「最近の義足って性能高いんだよ。まぁ、走る用じゃないけどな。」

信太郎  「無理すんな。」

木島   「馬鹿野郎!今日は地球最後の日だろ?今、無理しなくて、どうすんだよ。」

信太郎  「…お前は、信じてんのか?」

木島   「正直さ、どっちでもいいんだ。…俺ね、またお前と会えると思ってなかった。」

信太郎  「…。」

木島   「愛子ちゃんも一生、意識戻らないと思ってた。」

信太郎  「…。」

木島   「だけど、奇跡が起きた…。」

信太郎  「…。」

木島   「地球が消えるとか…人類滅亡とか…そんなことは、どうだっていいんだ。」


   肩を並べて走る2人。
   木島がどんどんスピードを上げていく。


信太郎  「木島…。」

木島   「どれだけ願っても、どれだけ祈っても、一生叶うはずないって思ってたことが
     起こった…!俺の寿命が、この先50年あったとして、それ全部使っても叶わない
     ようなことが起きてるんだ!!」

信太郎  「…。」

木島   「…だから感謝してる。」

信太郎  「…。」

木島   「これで最後だって思えるから…!今しかないって思えるから、情けないことも
     格好悪いことも全部真っ直ぐ伝えられる…!!」

信太郎  「…。」


   スピードに耐えられなくなり、倒れ込む木島。
   それに気付いて、止まる信太郎。


信太郎  「大丈夫か?」

木島   「…信太郎。許して欲しいなんて思ってない。ただ、あの時俺はお前を―」

信太郎  「木島!いつまで引きずってんだよ。…お前は俺の相棒だ。
     昔も今もこれからも、ずっとだ。…事実なんか、それだけでいいんだよ。」

木島   「…。」

信太郎  「愛子のこと…、ありがとな。」

木島   「…早く行ってやってくれ。」


   信太郎、愛子の元へ走り始める。


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芝居の脚本なんで、生で観て貰わないとわからないと思いますが。
今日のうちに挙げておきたかったので。

また再演したいなぁ、と思います。


1日1日、後悔のないように生きよう。

人と縁を大切に。

自分だって大切に。

感謝の気持ちも忘れずに。












おやすみなさい。

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中尾周統
2018年9月2日

第2話『弟の復讐』

【出演】

・夕暮れボブ:高校1年生、放送部の部長。

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・夕暮れトム:高校1年生、放送部、財閥の息子。

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・夕暮れモリー:高校3年生、ボブの姉。理系女子。

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・夕暮れキム:高校3年生、剣道部主将、モリーの初恋の男。

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・夕暮れラム:高校1年生、密かな学園のアイドル。虎柄が好き。

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   体育館の裏…、一人で立っている、放送部員・トム。

 

トム  「俺の名前は夕暮れトム。相方のボブは、いつも馬鹿なことばっかり考えてるんだけどさ…、今回のボブは何かが違うんだ。」

 

   2本の竹刀を持ったボブが現れる。

 

ボブ  「トム…ここから離れるんだ。」

トム  「おい!お前、本気で言ってんの!?」

ボブ  「本気だ!!男に二言はない!」

 

   そこへ、剣道部の主将・キムがやってくる。

 

キム  「あぁ、君か…、僕を呼び出した1年生って。」

ボブ  「俺と勝負しろ!」

トム  「おい、敬語使えって!」

キム  「大丈夫だよ…。僕は心が広いからさ。」

ボブ  「違う。お前が広いのはデコだけだ。」

トム  「こら!刺激するな!」

キム  「大丈夫大丈夫。剣の道を志す者…、心が揺らぐことはない。」

ボブ  「俺と真剣で勝負しろ。」

キム  「何を…、僕が素人と? 冗談は止めてくれよ。」

ボブ  「怖いんだろ。負けるのが…。」

トム  「いい加減にしろって。」

キム  「そもそも、君と勝負する理由が見つからない。」

ボブ  「俺に負けたら、姉ちゃんとデートしろ!」

キム  「…あぁ、こないだの放送のモリーさん? ごめんね。彼女は好きだけど、今は…。」

ボブ  「言い訳すんな!」

 

   そこへ、モリーが入って来る。

 

モリー 「ボブ!!トム…、どういうことなの。」

トム  「ボブが、勝負するって聞かないんだよ。」

モリー 「どういうこと!」

トム  「自分が勝ったら、姉ちゃんとデートしろってさ!」

モリー 「…あの馬鹿。」

キム  「理由はわかったけど、素人と闘うことはできないよ。」

ボブ  「俺、中学まで、ずっと剣道してた。」

 

   竹刀を1本投げるボブ。

 

キム  「へぇ…やるじゃん…。」

ボブ  「いざ、勝負だ!!」

 

   始まる。壮絶な立ち回り…。面!胴!小手!!

  徐々にスローモーションに…。ボブがキムに面を入れる。

すると、何かの拍子にカツラが取れる。

無残にも竹刀に刺さるカツラ…。

 

キム  「やーめーてー。」

ボブ  「いっぽーーーん!!」

モリー 「きゃーっ!!」

 

   呆然と立ち尽くす一同…。

   スローモーション解除。

 

キム  「ぶはあ…。」

モリー 「…カッコいい!」

トム  「え?」

モリー 「キムさん!!デートしてください!!」

キム  「え、こんな僕のことを…受け入れてくれるのかい…。」

モリー 「もちろん!!」

キム  「こんな気持ちは初めてだ!! 早速、デートの予定を!!」

モリー 「夏休みに、お祭り行ってみたい!」

キム  「食堂で話し合おう!」

 

   去っていく2人。

   ボブ、座り込む。

 

トム  「お前、すげぇな。」

ボブ  「まぁな。」

トム  「これで良かったのか?」

ボブ  「いいんだよ。俺、姉ちゃんには幸せになって欲しいんだ。」

トム  「やっぱ、気持ち悪いな。」

ボブ  「うるせぇよ!」

トム  「よし、部活行くか!!」

 

   ラム、入って来る。

 

ラム  「2人とも早く!!放送始まっちゃうよ!!!」

トム  「ボブ、早くしろ!!」

ボブ  「…お姉ちゃーーーーん!!」

暗転。

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2人の恋の行方は、ボブとトムの友情物語は!

乞うご期待!!

コメントがある限り続けます!笑


おやすみなさーい。


お久しぶりです。


ふと、台本を公開します。
読んでみてください!
5分~10分の短編集の中の1つです。

好評だったら、2話・3話と続けていきます。

明るい気持ちで、お楽しみください。



第1話『姉の告白』

【出演】

・夕暮れボブ:高校1年生、放送部の部長。

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・夕暮れトム:高校1年生、放送部、財閥の息子。

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・夕暮れモリー:高校3年生、ボブの姉。理系女子。

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・夕暮れキム:高校3年生、剣道部主将、モリーの初恋の男。

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・夕暮れラム:高校1年生、密かな学園のアイドル。虎柄が好き。

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ボブ  「俺の名前は夕暮れボブだ。高校時代…、俺の青春は放送部の放課後DJだった。親友のトムと一緒に毎日毎日…、みんな笑ってたなぁ。」

 

   放課後の放送室。ラジオの放送をしているボブ。
   サビから、歌い出すボブ。いい所で、トムがやって来る。

 

トム  「と、言うことで、今日の放送はこれで終了です!明日の金曜日は、放課後の5時から、『夕暮れボブのセンチメンタルフライデー!!』です!!お楽しみに!!」

目を合わせる2人。

ボブ  「グラウンドの皆も。」

トム  「体育館の皆も。」

ボブ  「職員室で聴いてる先生たちも!」

トム  「教室で隠れてキスしてるカップルも。」

2人  「また明日も聴いてくださいねぇ!!」

 

   放送終わり。

 

トム  「ほい、お疲れ!」

ボブ  「おう、お疲れ!」

トム  「このラジオ、結構みんな聴いてるみたいだぜ!」

ボブ  「これで俺らも人気者だな!」

トム  「まだ1年の時点でこんなに人気だったら、どうなるんだろな!」

ボブ  「むちゃくちゃモテるかもな!!」

トム  「やめてくれよぉ!困っちゃうぜ!」

ボブ  「…ごめんな…。今、俺、ラジオしか見えないから。」

トム  「なんだよ、それ!」

ボブ  「野球部的な振り方だよ!俺…、白球しか追いかけられないんだ…的な?」

トム  「うわぁ、俺も振り方考えとこ!!」

ボブ  「…まぁ実際、全然モテないけどな!」

トム  「それは言わない約束だろ!」

ボブ  「モテなくても、皆が笑ってたら、それでいいんだよ!」

トム  「ってかさ、お便りコーナーでの告白タイムも、なかなか評判だな!」

ボブ  「俺ら、恋のキューピーちゃんだな!」

トム  「キューピットだろ。」

ボブ  「どっちだっていいんだよ!」

トム  「あぁ!!!!そういえばさ、お前の姉ちゃん!お便り送ってきたぞ!」

ボブ  「え、まじ?」

トム  「なんか、剣道部のキャプテンのこと好きらしいぞ!」

ボブ  「…。(なんとも言えない表情)」

トム  「どうした。」

ボブ  「いや、別に。」

トム  「え、え、え、お前、姉ちゃんに好きな人居て、ショック受けてんの!?」

ボブ  「や、やめ、やーめーろーよー。」

トム  「直接は告白できないし、別に付き合いたいとかでもないから、匿名でラジオから伝えて欲しいんだってさ!」

ボブ  「健気だなぁ…。」

トム  「明日のメインイベントになりそうだな!」

ボブ  「うわぁ、俺、今日の夜、姉ちゃんと顔合わせづらいなぁ。」

トム  「他には、何の話する??」

ボブ  「そうだなぁ…ん…あれ。」

   何かに気付き、スイッチを押すボブ。

トム  「どうした?」

ボブ  「オンエアー中だった。」

トム  「は?」

ボブ  「だ・か・ら!!ちゃんと切れてなかったんだよ!!」

トム  「マジ!!!何の話してたっけ。」

ボブ  「…ヤバいな。」

 

   モリーが入って来る。

 

2人  「やば…。」

モリー 「…ボブ。」

ボブ  「はい。」

トム  「僕、お先に失礼します。」

モリー 「トム…、あなたも居なさい。」

トム  「はい。」

2人  「…。」

   急に声を張り上げるモリー。

モリー 「オンエアにしてちょーだい!!!」

ボブ  「え?」

モリー 「勢いが大事よ!ピンチをチャンスに変えるの!お母さんが最後に言った言葉!!」

ボブ  「…。」

モリー 「何、ボーっとしてんの!はやく、はやくオンエアにしてちょーだい!!」

トム  「了解!」

ボブ  「マジで?」

   ボブ、オンエアーにする。

トム  「全校生徒の皆さん!3年B組のモリーさんが…、愛の告白を行います!!どうぞ!」

震えるモリー、カッと目を見開いて…。

モリー 「剣道部キャプテンの木村君!!私は!!あなたをお慕いしております!! …特に剣道の面を取った時の『ぶはぁん』って感じが凄い好きです!!剣道部特有の酸っぱい臭いも好きです!!腕の筋肉の筋も良い感じだし!!私は!!私は妄想真面目系女子です!!よろしくお願いします!!」

ボブ  「姉ちゃん!何の告白してんの?」

モリー 「しまった!!フェチを伝えただけの変態女になってしまった!!」

トム  「改めまして!!」

モリー 「すすすすすす、好きです!!つつつつつつつ、付き合ってください!!!」

 

   一方その頃、体育館で竹刀を振っている、キム君。その放送を聴いて…。

 

キム  「…ぶはぁん。 悪いな。俺は今、剣の道しか見えてないんだ…。」

崩れ落ちるモリー。

トム  「フラれたぁ!!部活に燃える男特有の振り方、決めて来たぁ!!」

モリー 「ちきしょーっ!!」

 

   飛び出して行く、モリー。

 

ボブ  「姉ちゃん!!」

トム  「ほっといてやれ。一人になりたい時だってあるんだよ。」

ボブ  「お前、誰だよ。」

トム  「夕暮れ………トムでぇす!!」

ボブ  「テンション上がってんじゃねぇよ!さっさと追いかけて来いよ!」

トム  「なんで俺がぁ!」

ボブ  「フラれた姉を慰める弟…何か、気持ち悪いじゃないか!」

トム  「えー、お前の姉ちゃん、変態だもんなー、やだなー。」

ボブ  「決して変態ではなぁい!!家では可愛いタイプなんだ!!学校では地味で目立たない眼鏡の理系女子だけど、家では可愛いタイプだ!!部屋も綺麗にしてるし、ピンクが好きだし、本も読んで、犬も可愛がって、散歩させて!!夏休みの宿題も7月中には終わらせるタイプだ!!姉ちゃんは、俺の姉ちゃんは!!家で実力を発揮するタイプの女子だぁ!!!!」

トム  「怖いよ。お前ら怖いよぉ。」

ボブ  「早く行ってこい!」

トム  「明日の昼飯、奢れよな!」

ボブ  「それぐらい奢ってやるから、急げよ!!たぶん屋上だ!!」

トム  「なんで、屋上なんだよ。」

 

   トム、飛び出して行く。放送が切れていない。

 

ボブ  「うわ!! …あの…、以上、本日の放送でした。それではお聞きください。松任谷…。」

 

   教室の隅で小説呼んでるタイプの可愛い女の子・ラムが入って来る。

 

ラム  「あの…。」

ボブ  「誰?」

ラム  「放送部のマネージャーさせてください!!」

ボブ  「え、何年?」

ラム  「一年です。」

ボブ  「何組?」

ラム  「D組です。」

ボブ  「隣だね…。」

ラム  「…はい。」

ボブ  「あ、敬語じゃなくていいよ。」

ラム  「それより、放送終わらせなくていいんですか…。」

ボブ  「あ、やっべ!」

ラム  「それでは、聴いてください!松任谷ユーミンで『ルージュの伝言』!!」

 

『ルージュの伝言』が流れる。

 

ラム  「ボブ君!明日から、よろしくね!へけぺろっ!」

 

   慣れないぶりっ子な感じで、飛び出して行く、ラム。それを見送るボブ…。完。


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以上です。
2話以降も読みたい方は、何らかの形で、僕に伝えてくださいね。笑

夕暮れボブのセンチメンタルフライデーでは、こんな作品をひたすら上演しています。
そちらも興味があれば…。


では、今日は、こんなところで。
こういうブログにしていくのも、面白いかもしれませんね。


コメント、待ってまーす!!


中尾周統(激富)

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